偽王子と、甘い偽恋
「別にベッドで一緒に寝たらよくね?」
「シングルベッドなんですけど!」
「俺冷え性だし、人肌あった方が助かる」
「な…っ、破廉恥な!」
「は?」
私が顔を真っ赤にして両手で覆うと、顔面国宝はそんな私の反応を見て露骨に顔を顰めた。
男性と女性が同じベッドで寝るなんて…!
まだ手を繋ぐことすら経験がないというのに…!
一人で勝手にパニックを起こしている私を見て、彼はもはや呆れ果てたような表情を浮かべている。
「あほか」
「さすがに…、ねぇ?」
「俺、お前には手を出さないと思うわ。何か自信ある」
「んなあっ!」
それはそれで、乙女心としては複雑だ。決して手を出してほしいわけではないけれど、はっきりとそう断言されると、魅力がないと言われているように感じてしまう。(実際そう)
それにしても、成人した男女がシングルベッドで身を寄せ合って寝るというのは、いかがなものか。私は寝室の隅にあるシングルベッドを見つめた。
この男は、女性と一緒に寝ることに慣れている。
慣れているどころか、それが日常茶飯事なのだろう。
私ばかりが過剰に意識していると、それはそれで……。
そうして一人で悩み込んでいると、痺れを切らした臣くんが「あのさ」と口を開いた。
「彼氏欲しいと思うなら、少しは男に慣れたら?」
臣くんの言葉は予想外で、私は思わず首を傾げた。
彼氏が欲しいことと、男性に慣れること。
その二つがどう結びつくのか、今の私には瞬間的に理解ができなかった。
「シングルベッドなんですけど!」
「俺冷え性だし、人肌あった方が助かる」
「な…っ、破廉恥な!」
「は?」
私が顔を真っ赤にして両手で覆うと、顔面国宝はそんな私の反応を見て露骨に顔を顰めた。
男性と女性が同じベッドで寝るなんて…!
まだ手を繋ぐことすら経験がないというのに…!
一人で勝手にパニックを起こしている私を見て、彼はもはや呆れ果てたような表情を浮かべている。
「あほか」
「さすがに…、ねぇ?」
「俺、お前には手を出さないと思うわ。何か自信ある」
「んなあっ!」
それはそれで、乙女心としては複雑だ。決して手を出してほしいわけではないけれど、はっきりとそう断言されると、魅力がないと言われているように感じてしまう。(実際そう)
それにしても、成人した男女がシングルベッドで身を寄せ合って寝るというのは、いかがなものか。私は寝室の隅にあるシングルベッドを見つめた。
この男は、女性と一緒に寝ることに慣れている。
慣れているどころか、それが日常茶飯事なのだろう。
私ばかりが過剰に意識していると、それはそれで……。
そうして一人で悩み込んでいると、痺れを切らした臣くんが「あのさ」と口を開いた。
「彼氏欲しいと思うなら、少しは男に慣れたら?」
臣くんの言葉は予想外で、私は思わず首を傾げた。
彼氏が欲しいことと、男性に慣れること。
その二つがどう結びつくのか、今の私には瞬間的に理解ができなかった。