偽王子と、甘い偽恋
朝と同じように向かい合って座り、臣くんは並べられた食器や箸をじっと見ていた。
「あれ?こんな食器あった?」
まさか気づかれるとは思わなかった。
わざわざ彼のために用意したのだと知られるのは、なんだか無性に照れくさい。
「今日買ってきたけど、なんで気付いたの?」
「どう見てもりりかが好きで選びそうじゃない。どの皿見てもかわいいものしかないのに、これはシンプルだし」
そう言いながら食器を眺める彼に、何も言い返せなかった。
確かに、私らしい趣味ではない。それでも、まさか一目で見抜かれるなんて思っていなかったから、余計に気恥ずかしさが募る。
それから彼は「いただきます」と礼儀正しく手を合わせた。
箸を手に取ると、目玉焼きの黄身をそっと割る。とろりと膜から溢れ出した黄金色の液体を、一口サイズに切り分けたハンバーグとソースに絡め、ゆっくりと口に運んだ。
朝も思っていたけれど、彼は食べ方が綺麗だと思う。背筋が伸びた姿勢といい、無駄のない所作といい、かなり厳しく躾けられたのではないかと思わせるほど、見惚れるような美しさだった。
臣くんの反応を見逃さないようじっと見守っていると、彼がふっと、柔らかく笑みをこぼした。本当においしいと感じた時に、思わず零れてしまったような、そんな自然な微笑み。
「美味いじゃん」
「本当!?さすがクックパッド~~~~!天才レシピを書いてくれた人のおかげ」
「なんだそれ。私が作ったからって威張らないのかよ」
私の言葉に笑いながらも、彼は綺麗な所作の中にどこか男らしさを感じさせる、見ていて気持ちのいい食べ方で食事を進めていく。
自分が作ったものを、こんなに美味しそうに食べてもらえるのはいいものだなと、私は素直に思った。
「あれ?こんな食器あった?」
まさか気づかれるとは思わなかった。
わざわざ彼のために用意したのだと知られるのは、なんだか無性に照れくさい。
「今日買ってきたけど、なんで気付いたの?」
「どう見てもりりかが好きで選びそうじゃない。どの皿見てもかわいいものしかないのに、これはシンプルだし」
そう言いながら食器を眺める彼に、何も言い返せなかった。
確かに、私らしい趣味ではない。それでも、まさか一目で見抜かれるなんて思っていなかったから、余計に気恥ずかしさが募る。
それから彼は「いただきます」と礼儀正しく手を合わせた。
箸を手に取ると、目玉焼きの黄身をそっと割る。とろりと膜から溢れ出した黄金色の液体を、一口サイズに切り分けたハンバーグとソースに絡め、ゆっくりと口に運んだ。
朝も思っていたけれど、彼は食べ方が綺麗だと思う。背筋が伸びた姿勢といい、無駄のない所作といい、かなり厳しく躾けられたのではないかと思わせるほど、見惚れるような美しさだった。
臣くんの反応を見逃さないようじっと見守っていると、彼がふっと、柔らかく笑みをこぼした。本当においしいと感じた時に、思わず零れてしまったような、そんな自然な微笑み。
「美味いじゃん」
「本当!?さすがクックパッド~~~~!天才レシピを書いてくれた人のおかげ」
「なんだそれ。私が作ったからって威張らないのかよ」
私の言葉に笑いながらも、彼は綺麗な所作の中にどこか男らしさを感じさせる、見ていて気持ちのいい食べ方で食事を進めていく。
自分が作ったものを、こんなに美味しそうに食べてもらえるのはいいものだなと、私は素直に思った。