偽王子と、甘い偽恋
飲み物を臣くんが受け取ってくれ、私達は店を出た。
その間に臣くんが私の手を一旦離すと、今度は指を絡める恋人繋ぎに変え、空いた方の手でストローを私の方へと向けてくる。
「ん!?自分で飲むし!」
「いいから。りりかの手小さいから片手だと、落としそう。俺が持っとくから飲めよ」
「別に手離しても…」
「いいから、早く」
私の提案を一蹴し、彼はストローを向け続けた。
ほんの少しの照れくささと、手を離さずに握り続けてくれることに、きゅんと胸を打たれる自分がいた。
臣くんなら、手を繋ぐことなんてどっちでもいいと言いそうなのに、決して離そうとしない。そんな些細なことが嬉しくて、胸が熱くなる。
大人しくストローを軽く咥え、吸い込むと、酸味と甘みの効いた濃厚なフルーツジュースが口の中に広がった。
「ん!美味しい!」
私が目を見開いて臣くんを見ると、彼もまた、私が口を付けていたストローをそのまま咥えて吸い込んだ。
たかが間接キス、されど間接キス。なんだかすごく照れくさい。
臣くんの様子を伺っていると、彼は顔を顰めて「あま…」と呟いていた。
「フルーツジュースがそういうものでしょ」
「もうちょい酸味強めかと思ってた」
臣くんの軽い文句に、思わず笑みがこぼれる。
「あ、今日焼き鳥食べたい」
「焼き鳥?」
「うん。近くにさ、ちょっと行ってみたい居酒屋あったから、夜行ってみようよ」
「まあ、いろいろ食えるしな」
そう言いながら、私たちは商店街を歩き続けた。
特に特別なデートというわけでもないのに、こうして隣で歩いて話しているだけで、どうしようもなく楽しかった。
その間に臣くんが私の手を一旦離すと、今度は指を絡める恋人繋ぎに変え、空いた方の手でストローを私の方へと向けてくる。
「ん!?自分で飲むし!」
「いいから。りりかの手小さいから片手だと、落としそう。俺が持っとくから飲めよ」
「別に手離しても…」
「いいから、早く」
私の提案を一蹴し、彼はストローを向け続けた。
ほんの少しの照れくささと、手を離さずに握り続けてくれることに、きゅんと胸を打たれる自分がいた。
臣くんなら、手を繋ぐことなんてどっちでもいいと言いそうなのに、決して離そうとしない。そんな些細なことが嬉しくて、胸が熱くなる。
大人しくストローを軽く咥え、吸い込むと、酸味と甘みの効いた濃厚なフルーツジュースが口の中に広がった。
「ん!美味しい!」
私が目を見開いて臣くんを見ると、彼もまた、私が口を付けていたストローをそのまま咥えて吸い込んだ。
たかが間接キス、されど間接キス。なんだかすごく照れくさい。
臣くんの様子を伺っていると、彼は顔を顰めて「あま…」と呟いていた。
「フルーツジュースがそういうものでしょ」
「もうちょい酸味強めかと思ってた」
臣くんの軽い文句に、思わず笑みがこぼれる。
「あ、今日焼き鳥食べたい」
「焼き鳥?」
「うん。近くにさ、ちょっと行ってみたい居酒屋あったから、夜行ってみようよ」
「まあ、いろいろ食えるしな」
そう言いながら、私たちは商店街を歩き続けた。
特に特別なデートというわけでもないのに、こうして隣で歩いて話しているだけで、どうしようもなく楽しかった。