偽王子と、甘い偽恋
渋谷さんの顔を驚きながら見つめていると、臣くんがこちらへ足早に近づいてくるのが見えた。
臣くんの顔を仰ぎ見た瞬間、私の腕は彼によって強く引き寄せられる。
あっちもこっちも意味の分からない行動ばかりで、困惑が収まらない。
「すみません。俺の、なんで」
「は…?」
私の間抜けな声が出る。
俺のなんで、なんて独占欲の塊のような言葉。
その言葉を聞いた渋谷さんは、一瞬だけ軽く目を見開いた。だけど、すぐにいつも通り掴みにくい、何を考えているかわからない笑みを浮かべる。
「誰?」
「こいつの彼氏です。なんで、人の彼女口説くのやめてください」
そう言い放つと、臣くんは私の手を掴んだまま強引に歩き出した。
何が起きたのか理解できないまま引っ張られ、路地裏へと連れ出される。
そこでようやく手が離されると、臣くんは私の両肩を掴み、視線を合わせるように少し腰を落とした。
「何考えてんだよ。あんないかにもな男に捕まって、キスされて」
そう言われ、私の頭はさらに混乱を極める。
キス?この男は何を言っているのだろう。
そんなことはされていないのに、彼は何かを勘違いしている。
言い返そうとしたその時、臣くんの顔が目前に迫り、唇を強引に重ね合わされた。
「ん…っ…!?」
突然の衝撃に、思わずぎゅっと目を瞑る。
臣くんの手は私の後頭部の髪を掻き分け、逃がさないようにがっちりと固定した。
彼は顔の角度を幾度も変えながら、貪るように唇を重ね合わせる。
臣くんの顔を仰ぎ見た瞬間、私の腕は彼によって強く引き寄せられる。
あっちもこっちも意味の分からない行動ばかりで、困惑が収まらない。
「すみません。俺の、なんで」
「は…?」
私の間抜けな声が出る。
俺のなんで、なんて独占欲の塊のような言葉。
その言葉を聞いた渋谷さんは、一瞬だけ軽く目を見開いた。だけど、すぐにいつも通り掴みにくい、何を考えているかわからない笑みを浮かべる。
「誰?」
「こいつの彼氏です。なんで、人の彼女口説くのやめてください」
そう言い放つと、臣くんは私の手を掴んだまま強引に歩き出した。
何が起きたのか理解できないまま引っ張られ、路地裏へと連れ出される。
そこでようやく手が離されると、臣くんは私の両肩を掴み、視線を合わせるように少し腰を落とした。
「何考えてんだよ。あんないかにもな男に捕まって、キスされて」
そう言われ、私の頭はさらに混乱を極める。
キス?この男は何を言っているのだろう。
そんなことはされていないのに、彼は何かを勘違いしている。
言い返そうとしたその時、臣くんの顔が目前に迫り、唇を強引に重ね合わされた。
「ん…っ…!?」
突然の衝撃に、思わずぎゅっと目を瞑る。
臣くんの手は私の後頭部の髪を掻き分け、逃がさないようにがっちりと固定した。
彼は顔の角度を幾度も変えながら、貪るように唇を重ね合わせる。