偽王子と、甘い偽恋
俺はきっと、とっくに綺麗なりりかに惹かれていた。
それなのに、気持ちを伝えることもせず、なあなあにしたまま今の今まで過ごしてきた。俺の手で彼女を穢して、俺のせいで汚れていく彼女が、少しずつ"俺のもの"になっていく。そんな歪な充足感すら抱いていた気がする。
だけど、いつまでもそんな日々は続かない。
りりかは、本格的にマッチングアプリで新しい恋人を探すと言い始めた。そんな彼女の言葉に、ひどく焦った。今の生活が壊れることよりも、りりかとの繋がりそのものが断たれてしまうことに、耐えられそうになかった。
思った以上に俺は、りりかを手放したくないと強く願っていた。
そして、あんな会話をした直後。見た目のいい男と並んで歩き、あまつさえ手を繋いでキスまでしている瞬間を、この目で見た。
その瞬間、どうしようもなく腹が立った。
りりかは元々、俺の恋人ですらない。
そんな俺に、彼女を縛る資格なんて欠片もない。
そんなことは、嫌というほど分かっている。
だけど理性が働かず、彼女に強引に口付けて、何もかもめちゃくちゃにしてやりたいと思った。
今なら分かる。これが"嫉妬"という感情だったのだと。
生まれて初めて味わう感情が、これほどまでに制御の利かないものだとは知らなかった。
それなのに、気持ちを伝えることもせず、なあなあにしたまま今の今まで過ごしてきた。俺の手で彼女を穢して、俺のせいで汚れていく彼女が、少しずつ"俺のもの"になっていく。そんな歪な充足感すら抱いていた気がする。
だけど、いつまでもそんな日々は続かない。
りりかは、本格的にマッチングアプリで新しい恋人を探すと言い始めた。そんな彼女の言葉に、ひどく焦った。今の生活が壊れることよりも、りりかとの繋がりそのものが断たれてしまうことに、耐えられそうになかった。
思った以上に俺は、りりかを手放したくないと強く願っていた。
そして、あんな会話をした直後。見た目のいい男と並んで歩き、あまつさえ手を繋いでキスまでしている瞬間を、この目で見た。
その瞬間、どうしようもなく腹が立った。
りりかは元々、俺の恋人ですらない。
そんな俺に、彼女を縛る資格なんて欠片もない。
そんなことは、嫌というほど分かっている。
だけど理性が働かず、彼女に強引に口付けて、何もかもめちゃくちゃにしてやりたいと思った。
今なら分かる。これが"嫉妬"という感情だったのだと。
生まれて初めて味わう感情が、これほどまでに制御の利かないものだとは知らなかった。