偽王子と、甘い偽恋
『この先、何があろうと俺が結婚したい人…、"お姫様"みたいに幸せにしてあげたい女性は一人だけです』
そう言い切った後、臣くんは少し照れくさそうに咳払いをし、記者たちは一斉にシャッターを切る。
その言葉だけで、私には十分伝わった。
彼は、私のバカげた夢を叶えようとしてくれている。
本当に、馬鹿だよ、臣くん。あんな場所にいたら、何も言わなくたってお姫様みたいに綺麗で、頭も良くて、あなたに相応しい品性のある素敵な女性がいくらでも現れたはずなのに。
それなのに、何もかもを差し置いて、私を想い続けてくれているなんて。
『やっぱり、お相手の女性はどこかのご令嬢でしょうか?』
食い下がる記者の質問に、臣くんは一瞬だけ顔を顰め、『いや…』と小さな声で否定した。それから、ふっと柔らかい笑みを浮かべた。
『回答は控えさせていただきます。彼女の生活に支障があれば困りますので。ご理解いただけますよう、よろしくお願いいたします』
そう言って深々と頭を下げる臣くんを、私は画面越しにずっと見つめていた。
出会った時から格好いい人だとは思っていた。
だけど、それは彼の表面的な部分しか見ていなかった。
顔ばかり見て格好いいなんて騒いでいたけれど、そんなものじゃない。
中身だって、どこまでも格好いい。
私は、彼に恋をしてはいけないと思っていた。
だけど、もう彼にしか、恋をすることなんてできない。
そう言い切った後、臣くんは少し照れくさそうに咳払いをし、記者たちは一斉にシャッターを切る。
その言葉だけで、私には十分伝わった。
彼は、私のバカげた夢を叶えようとしてくれている。
本当に、馬鹿だよ、臣くん。あんな場所にいたら、何も言わなくたってお姫様みたいに綺麗で、頭も良くて、あなたに相応しい品性のある素敵な女性がいくらでも現れたはずなのに。
それなのに、何もかもを差し置いて、私を想い続けてくれているなんて。
『やっぱり、お相手の女性はどこかのご令嬢でしょうか?』
食い下がる記者の質問に、臣くんは一瞬だけ顔を顰め、『いや…』と小さな声で否定した。それから、ふっと柔らかい笑みを浮かべた。
『回答は控えさせていただきます。彼女の生活に支障があれば困りますので。ご理解いただけますよう、よろしくお願いいたします』
そう言って深々と頭を下げる臣くんを、私は画面越しにずっと見つめていた。
出会った時から格好いい人だとは思っていた。
だけど、それは彼の表面的な部分しか見ていなかった。
顔ばかり見て格好いいなんて騒いでいたけれど、そんなものじゃない。
中身だって、どこまでも格好いい。
私は、彼に恋をしてはいけないと思っていた。
だけど、もう彼にしか、恋をすることなんてできない。