初恋が始まるとき。
Episode3
 会いたくない、と強く願っているほどなぜか人間って引き合わされる。
 
 合同コンパってやつに興味もないのに参加させられた挙句、その目の前に渋谷さんが居た時はここに来たことを死ぬほど後悔した。

 そもそもなぜ私がそんなものに参加する事になったのか、その経緯から話そうと思う。

 木曜日の午後、お腹も満たされ眠気を堪えながら必死に業務をこなしていた時だった。

 前日の売上計算は午前中に済ませ、繁忙期でもないので午後からは金庫計算など前日の売上の締め作業をゆっくりとしていくだけの時に、経理課のよく一緒に2人でご飯に行く女性の先輩が寄ってくる。

 この人の事は普段からそれなりに仲良くしていて、時々何かの買い物に付き合わされることも度々あって、警戒は特に何もしていなかった。


「佐々木ちゃん明日暇?」

「明日ですか?暇っちゃ暇ですよ。私予定ある時の方が珍しいので」

「休日は家で引きこもってゲーム、だっけ?」

「です。家であつもりをずっとやってます。たまにスプラもやるんですけど、ストレスたまるのであつもり8のスプラ2くらいの割合ですかね」

「そこまで細かくは聞いてないんだけどね?明日…、飲みに行かない?」

「明日?仕事終わりですか?いいですけど」

「じゃあ、飲みに行こう」


 とだけ言われなかったのに、いざ翌日華の金曜日にオシャレなバルに先輩と向かうと、他の部署の女性2人と違う会社の男性が4人…、その中に私の天敵がいて先輩の腕を引いた。
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