初恋が始まるとき。
 男子が気持ち悪いなんて今までに言ったことはなかった。誰にも言っていなかったけれど、今は近くに居るだけで嫌悪感を感じる程で早くも離れた環境があるならそちらに行ってしまいたかった。


「でも…、今から受験勉強して受かるの?」

「いいんじゃないの?やらせてあげれば」

「ちょっと新くん!」

「受験失敗したらそれまでだし、遅くても間に合うかもしれないじゃん」


 そう言って少し笑みを浮かべる父と、眉を顰めている母。

 当然生半可な努力では無理だと言うのは理解している。

 でもこの受験はこれからの私の為に必要な事だから、ここで諦める訳にはいかなかった。

 それから父が母を説得してくれたことにより中学受験が認められ、それから毎日受験勉強に費やし、中学は私立の女子中学校に合格する事が出来た。

 それから大学を卒業するまでは碌に男子と関わらず、22歳の就職する時に、流石に男性と関わらない仕事をするなんて、そんなのあるわけがないと腹を括り、一般企業で就職した。

 その結果本当に最悪な出会いをしてしまったわけだけど…。
< 3 / 132 >

この作品をシェア

pagetop