初恋が始まるとき。
Episode1
 オフィスの喧騒の中、カジュアルスーツに身を通して出勤する。

 変わらず学生時代から男性嫌いはそのままだけど、歳を取ってそれなりに当たり障りなく出来るようにはなって、社会人になって2年目になった。

 当然今も恋なんてする気が起きないまま23歳を迎えている。今年で24歳になるなんて時の流れは早すぎる。

 私の会社は文房具を作成し販売している会社で、私はそこの経理にいた。日々上がってくる会社の売上や経費で落とさなければならない物の計算、時期によっては給与計算や、また年に数回忙しい時期に襲われる部署だ。

 そしてうちの会社の営業部に何故モテるのか分からない会社の一個上の先輩が居る。

 そしてその人はうちの兄の(こう)と高校時代の同級生らしい。
 クラスも何度か同じになった事があり、同じサッカー部だったそうな。

 それを知るなり何故か馴れ馴れしく話掛けてくる様になった。
 その男の名前は渋谷(しぶや) 瑛都(えいと)

 私はこの男が好きではない。
 この男なんて、先輩だとは分かっているが再度言わせてほしい。

 男の中でも嫌いなタイプの男だ。
 嫌悪感を本気で感じてしまう。
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