女神イリオネスのバイオリン
女神アフディーの登場
 天界には地上のように、森や湖。さらには白い雲の地面と、まさに楽園を思わせる世界が広がっています。

 その中をアフディーの姿を探していました。

 しばらく歩くと、目の前にアフディーが走り抜けます。
 とても笑顔で、何やら楽しそうに。

 近くには彼女の召喚獣である。「青い鳥」が飛び。
 足元には「ポシェットを肩から下げるうさぎ」が、走りついていきます。
 
 彼女の方には「カタツムリ」が乗っていました。

 声を掛けようと、手を差し出すも、アフディーはイリオネスに気づかず、走り抜けてしまいます。
 少し気落ちし、ためらいを見せてしまった自身に反省すると、彼女のあとを追い掛けます。

(何をあんな夢中に?)

 アフディーの向かった先は、雲の切れ目。そのはじから生える大木によじのぼり、覗き込むように地上を見ていました。

 頬を赤く染め、懐から何かを差し出すと、それを見て何か思い出に浸るように見つめました。
 そんなアフディーにイリオネスは不思議がり声をかけます。

「何を見ているのです」

「うわっ」

 アフディーは驚き慌て、大木から滑り落ちそうになりました。
 イリオネスは宙に浮かび、支えると、抱き抱えるように、安全な雲の大地に降りました。
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