無自覚系お姫様は溺れるほどに愛され中
リオ君とはもう何年一緒にいるんだろう。
この子は亡くなったおばあちゃんが幼い私にくれたプレゼントなんだ。


『お友達だと思って仲良くしてあげてね。羽奈がいっぱいおしゃべりしてくれたらとっても喜ぶはずだから。どこにでも連れていけるわよ』


そう言って優しく頭を撫でてくれたおばあちゃんのことが今だって大好き。


虫歯ができるといって食べさせてもらえなかったチョコレートをこっそりくれたっけ。
誰も許してくれなかった包丁だって持たせてくれた。


イチゴを半分に切ったときの白と赤の瑞々しい切り口。その色彩や甘い香りも、クリームの上にブルーベリーやメロンやパイナップルと一緒に飾ったときのときめきも、そういうすてきな経験のすべては大好きなおばあちゃんからの贈り物だった。


一年生という幼さでお母さんを失くしてしまった孫を励まそうと、こんなに素敵なぬいぐるみを探してきてくれた。


おばあちゃんの娘が死んだのはほとんど私のせいなのに。

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