無自覚系お姫様、溺れるほどに愛され中
部屋に戻ったときはもう窓から月の光が差していた。


まずは目線の高さにある写真の中のはお母さんとおばあちゃんに真っ先に挨拶をする。


羽奈(はな)は今日も1日頑張ってきました」


大好きな人たちの微笑みで1日の緊張がとけて、とたんに体はふらふら。


どうにかソファへとたどり着くと、足をまっすぐに投げ出してちょこんと座っているくまのぬいぐるみの前で力尽きた。


この子はリオ君っていって、疲れきった私を毎日癒してくれる偉大な存在。
彼は私の家族で友達なんだ。


「リオ君ただいま。今日もいろいろ頑張ってきたよ。くたくたでもう眠いけどこれから予習しなきゃいけないんだ。生徒会資料だって訂正なんだよ」


ぬいぐるみを撫でながらこんなに語ってしまうなんて端からみたら異様なんだろうか。 


でも私にとっては家族にその日にあったことを報告したり、友達に愚痴を聞いてもらうみたいな感覚なの。ChatGPTみたいに返事は返ってこないんだけどね。

< 3 / 99 >

この作品をシェア

pagetop