桜の奇跡
翌日バイトが終わり、コンビニから出てくると、渡橋君が立っていた。

「お疲れ」
そう、力なく彼は言った。

「どうしたの?」
私は不思議に思った。

いつも買い物には来るけど、バイト帰りに会ったことはない。


「あいつが……廉が……死んだ」
渡橋君は涙ながらに、崩れ落ちるように座った。


「もう無理だ……もう無理……廉との約束守れねぇ。
あいつには悪いけど…」
自分に言い聞かせるように彼は言った。


頭が真っ白になる。

しばらく言葉が出てこなくなった。

昨日のはやっぱり夢だったのか。

「死んだって……」
ようやく言葉が出てきた。
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