桜の奇跡❀未桜side
初めて出かけた遊園地の観覧車の中で、廉は乗り物酔いしながらも、告白してくれた。
「好きなんだけど、未桜のことが」
廉ははっきりと言ってくれた。
私は驚いた。
「友達からでもいいから…俺のこと知ってもらって……いつか付き合えたらいいなって」
廉はどこか自信なさそうに、でも真っすぐに私を見つめて言った。
「いいよ……恋人?廉の彼女になったら楽しそう」
そう微笑んで言った。
バイト先で出会ったばかりで、あまり彼のこと知らないけど、優しくて頼りになる。
廉と一緒にいたいと思った。
「え?オレなんかでいいの?」
と、ビックリして喜んでくれた。
遊園地のお土産で2人お揃いの、うさぎのキーホルダーを買った。
その時買ったキーホルダーは、今も大事にバッグにつけてる。
嬉しかった!!
お互いの学校の文化祭へ行ったこと、カラオケではミセスを歌うのが上手いこと、買い物デートでお互いの服を選んだり。
今日着てる可愛いシルエットのシャツも廉が選んでくれた。
好きって廉は伝えてくれるけど、私は上手く伝えられなかった。
言葉にしないまま、別れてしまった。
伝えたかった。
恋愛って難しい。
お互い好きになったはずなのに、ある日突然別れを告げられたりする。
嫌いになるのは別々なんだ。
残酷だ。
確かに私は真面目なほう。
廉はわりと、悪そうな外見の友達多いし。
住む世界が違うのも納得だし。
飽きたっていうのもショックだったけど、納得できて今なら。
真面目すぎてつまんなかった、物足りなかったんだろうな、きっと。
別れてからも、ずっと廉が好きだった。
何回も何回も廉が夢に出てきて……会いたくて。
一回家に行ったけど会えなくて。
ラインも返事なくて。
あんまりしつこいのもダメだって諦めた。
想うだけにした。
夢でしかもう会えないんだと思う。
廉は私のことなんか、とっくに忘れて新しい恋をしてるんだろうな。