極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「そしてある日、無名の聖女が聖女の力を蓄える道具を発明したのさ。【聖筒】――そう名付けられたこの道具により、聖女ではなく一般の人間でも限定的にせよ、魔物の対処や聖女にしか扱えなかった奇跡を振るえるようになった……。まるで神の御業さ、すごいだろう?」
「「へぇ~」」

 誇らしげなペーレさんの話に私たちは感心しきり。

 どうも聖力には元々、触れるだけで物を修復したり、それと同化・合成するような働きを備えているんだとか。そう聞くと、なんだかちょっと某ファンタジー小説とかに出てくる賢者の石っぽい匂いがするよね。

 で、だ。
 たくさんの人たちが聖女の力を扱えるようになったまではよかった。でも今度は普及し過ぎて、聖筒の供給が追い付かなくなった。その結果、今も聖女達は連日必死に、聖力の供給に勤しまねばならなくなってしまったのだとか。

「いやあ~、加えて最近国中でどーも魔物による被害が頻発していてね。その退治や侵食された地形の補修で使う聖筒の作成に我々、追われちゃってると言う訳なんだ。おかげでろくに眠る暇も取れてないという訳さ。あはは」

 道理でへらへら笑いに似合わぬ隈がずんぐりと下目蓋に居座っちゃってるわけだ。にしても、ひとつここで疑問。
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