極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「怪我とかじゃなくて、地形被害なんですか?」

 するとペーレさんは私の質問に的確な回答をくれた。

「シーリ君は確か、王国外縁部の出身だったね。今までそういう事態に出くわさなかったのは幸運だったよ。そして魔物というのはね、世界にあるものはなんだって捕食対象にしてしまう。存在するだけで、大地も、草木も、水も、なんだって溶かしてしまうのだよ!」
「またまた先輩~、そんな大袈裟な――って、まさか本当ですか?」

 信じられず笑い飛ばそうとしたポピアの表情が強張っていく。口調は変わらないまま、ペーレさんの薄笑いはより楽し気なものへと変わっていった。

「魔物が何によってできているか教えてあげよう……あれはね、物質化した虚無なのだ! ゆえにそこに居るだけで、接触した物体はなんだろうと接合部から吸収、消滅させてしまう! ああ、なんと研究しがいのある――いや、恐ろしい存在なのかっ!」

 「絶対楽しんでるよこの人」「そうねえ」――などとポピアとこしょこしょやっていると、ペーレさんは咳払いで場を仕切り直し、眉根を寄せた。
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