極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 大げさな身振りで頭を抱えたペーレさんにも次々とブーイングが飛んだ。

「サボってないで室長も作業してくださいよ~」「そーだそーだ、ぶーぶー」
「わかっているとも諸君! でもね、私はあまり聖力が多くないから……」

 そこで、湿度の高いペーレさんの視線がこちらを向く。

「むふっ、そこで今日は、こうして新人くんたちを呼び寄せたのだ。さあ、これだけ懇切丁寧に説明したんだし、君たちには思う存分働いてもらうよ?」
「さあ、私たちの生贄になってちょうだい」
「疲れたら、研究室製の栄養ドリンクをたっぷり飲ませてあげるからぁ~」

 地獄へようこそとばかりに亡者めいた呻き声があちこちから上がり始め――対して相方のポピアの行動はあまりにも素早かった。

「そそそーだっ! 私治療班から緊急で包帯製作を依頼されてたの思い出しちゃった! やっぱり聖女としては人命救助が最優先! お力になれず残念ですが、それじゃ!」
(――裏切り者~~~っ!)

 ポピアはゴメンナサイのポーズで器用にバックダッシュ。たちまちその場から消えた。
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