極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 くー、絶対嘘だ。
 連れ戻しにいきたいけど、私まで逃がしてくれる状況ではなさそうだ。

「はぁ、すみません……。彼女の分まで私がやります」
「いやぁ助かるよ。ではこちらの席で、しっかり充填作業をこなしていただくとしよう」

 諦めた私はペーレさんに説明を受け、銀筒を握って聖力を込め始めた。
 なるほど……この筒に刻まれた複雑な印が、放たれた聖力を自動的に吸い取ってくれるみたい。力の放出はアルベール様からいただいた花の種で慣れているし、そう難しい作業でもないや。

「おお君、慣れてるねぇ。補充担当として、追加給金を出して雇いたいくらいだ」
「はぁ、どうも……(嬉しくないけど)」

 嬉々としてドレイ向きみたいなことを言われ、冴えない気分で作業を続けていると気付いた。筒からは、入れた傍から微小な聖力が抜け出していく。確かにこれでは長くは持つまい。

(意識したことはなかったけど、私の紙はどうなのかな?)
「おお、それが君の奇跡なのかい。私にも見せておくれよ」
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