極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 カウンセリングのように受けた質問を当たり障りなく返す中、申し訳ないと思いつつ私はひとつだけ相談をもちかけた。

 アンジェリカのことも相談したかったが……まずは差し迫る、先日の研究室でのことを優先したい。

「実はひとつ悩みがあって。個人的なものというよりは聖女全体の問題といいますか……」
「なんでもいいよ、話してごらん」

 お言葉に甘え、聖女たちが聖筒の生産で追い詰められていることを明かすと、なるほどねとアルベール様は首肯してみせた。

「聖筒の聖力充填が大変だとは聞いていたけど、そこまでだったとは。僕らも手伝ってあげられたらいいんだが……聖騎士は聖女のように豊富な聖力を生み出せるわけじゃないからね」

 一般の聖騎士は、聖女の一割程度しか聖力を有しないというのは私も座学の講義で学んでいる。それをつぎ込んだところで焼け石に水だし、彼らの活動に支障が出ても困る。

「そこで、聖力と相性のいい素材を探すべきだと思ったんですが……」
「そうだね。僕ら聖騎士も聖力の扱いにおいては日々研鑽しているから、ある程度の知識はあるよ。聖力は人工物、特に金属と相性が悪いから、僕らも鋼の剣とか鎧は使わない。それよりも、直接聖力を身に纏って戦う方が遥かに効率的だからね」
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