極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「滅多にないチャンスだし、たっくさん高いケーキ頼んじゃおうよ。ベル」
「班長に叱られない程度にしておきなさいよ、リアナ。ケーキもいいけど、私はお茶の方が興味あるわね~。新物が出回るいい時期だわ」

 いつも元気な治療班の両先輩に、まだ交流を持ったことのない人たちもいるけれど、皆上下なく笑い合えるこの雰囲気が、私は好き。

「では行きましょう。シーリ、案内役はお願いしますよ」
「はい!」
「待ってよぉ~」

 先をゆこうとした私の手を、ポピアが後ろから引いて、じゃれつきながら隣に並んだ。ちょっとくすぐったいけど……でも、こういう時間がいつまでも続くといいな。

 皆と一緒なら、ここが自分の街だって胸を張れる日も、きっとそう遠くない――。
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