極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う


 それからは会話も少なく、黙々と歩く内に辿り着いたのは一軒の廃墟……というか、建物の跡地。
 今は半壊して屋根もなく、瓦礫の山だけが残る。

 そこでたむろする十数人の若者たちを前に、リナさんは言った。

「あっ、ごめんなさい。私必要なものを忘れたので、取りに行ってきます。あちらの女性に詳しい話を聞いておいてもらえますか?」
「え? うん……」

 言うが早いか、彼女はその場から唐突に走り去った。やや不審な態度に思えたけど……赤毛の女性が気さくにこちらに手をあげたため、近付いていく。

「こんにちは。あなたたちが聖女に頼みたいことがあるっていう人たち?」
「……そういうことかな。ねぇ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど……元孤児だって本当なのかい? 白髪の聖女様」
「え? ええ、そうですけど」

 鼻筋のスッとした、穏やかそうな美人さんだけど……。
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