極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
(あの、アルベール様。このことは、大きく追及しない方向で進められませんか?)
(シーリ……それは――)
(助けていただいたことには感謝してます。でも彼女たち、アンジェリカに無理な条件で従わされたのかもしれないから)
(だとしてもだ。君は自分にひどい罪を押し付けようとした彼らを、許せるのかい?)
(分かりません。でも、後味の悪い思いをしたくなくて……)

 やや不満そうな口調のアルベール様に、私は左右に首を振った。

 このまま彼女たちが罪を問われ、アンジェリカとの関わりまでを口にしたなら。
 立場の弱い人間達だ、口封じに存在を消されてしまう可能性まである。それだけは避けたい。

(……まあ、どうせこのことを問題にしても実質、ジーレット侯爵側を罪に問うことは難しい。相手側を刺激したくないという君の考えはわかった。今回はなるべく穏便に済ませよう)

 アルベール様は肩を竦め、女性にその意思を伝えた。すると彼女は軽く目を見開き、信じられないという顔でこちらを見た。

 紙による拘束を解いた後、ならず者たちは応急処置を受けた上で拘束され、聖騎士たちに護送されていく。それらを見届け、アルベール様は言った。
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