極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 班長から、創造型の奇跡は一般的にサイズや強度、性質……修練次第で使用者の想像力の赴くままあらゆる要素を操れると教わった。なので私は、生み出す紙のさらなる変化に取り組んでいった。

 形状の変更をマスターしたら、まずは圧縮し密度を高くしたカチカチの板紙を作成。こうすると、元が木材繊維だから並大抵のことじゃ壊れない。緊急時、盾や武器としても使えそう。

 加えて弱点の克服。紙は温度変化や水濡れに弱い。それを乗り越えるため参考にしたのは前世の紙コップ。
 化学的なコーティング剤なんてこちらの世界にはないので蜜蝋で代用。耐熱性への難は、私のイメージ力の出番だ。貧民街で精力的に活動するチームポトフの手を借りて練習する内、熱と水分に長期間耐えられる紙素材を生み出すことに成功した。

 結果耐水性と硬質化、ふたつの力を紙に持たせられるようになり……それを利用して私は貧民街にてある計画に着手し始めた。

 それが【王都貧民街の再開発計画】。
 私の力でここを、新たな住宅地に変えるのだ――。

「へぇ……よくできてる。奇跡っていうのはとんでもない力だね」
「でしょ。自分でもちょっとだけそう思うわ」
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