極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 彼女ってば要領のいいことに、殿下が来るのを知った途端注目を浴びるのを嫌ってどこかに避難していったのだ。それでもどうして王子様と個人的に話をするような関係になったのかなど……深く尋ねてこないあたりずいぶんと察しの良い友人ではあった。

「それより、本当にポピアも付いて来るの? 討伐業務の研修」
「うん! ミシェル班長に許可貰ったもんね~。要は魔物退治でしょ? ババッとやっちゃえば問題ないって。それに今回は見学なんだし」
「絶対に危ないことはしないでよ?」

 笑顔でピースするのは結構なのだが、遠足か何かと勘違いしてないといいけど。ポピアは今回のことにまったく関係ないのに。

 好奇心旺盛な彼女のことだ。魔物を見て軽率な行動を取らないか心配だけど……。聖女は体内の聖力で虚無から身を守れるし、よほどのことが無ければ大丈夫なはず。

 その辺り、彼女も弁えているのか――。

「あたしの奇跡ってさ、戦い向きじゃなさそうだもんね。まだシーリみたいに色んな変化を付けられるわけじゃないし、治療チームで大人しくしとく」
「……うん」
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