極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 やっぱり、子供に見えても王族だ。鮮やかな去り際の背中は食堂の皆の目を釘付けにし、渋面を解いた私は頬杖を突いた。

 まったく……元気になったのはいいけど、振り回されるこちらはたまったもんじゃ――。

「うひゃひゃ……王子様に目を付けられるなんて、災難だったねシーリ」

 そこへかちゃりと……食事のトレイを携え戻ってきたのは、人の気も知らないで楽しそうな笑みを浮かべた、お馴染みのポピアであった。



 ポピアはすでに食事を食べ終わっていたようで、むくれ顔の私の隣でニヤニヤしながら頬杖をついている。

「――さっきの、殿下がやったの?」
「そうみたい」
「ふ~ん、よっぽどシーリにアピールしたかったんだぁ。この人気者~」
「お望みならいくらでも変わってあげるわよ?」
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