極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 だが、それも放置しておくといずれは中型――民家以上のサイズにまで成長する。そうなると、自らの意志をもったかのようにあちこちを這いずり回り、成長速度や物質の吸収速度も加速度的に増大する。並みの法具や聖騎士ですら手に負えなくなってしまう。

 そして……一番放ってはおけないのが大型。
 昔は発生場所を掴めずに放置され、比喩ではなく山みたいなサイズにまで成長したものがいたのだとか。

 これは聖女会が結成されて以後、二、三度しか出ていないらしく……聖女が総出で戦ってなお多くの犠牲が出たらしい。伝説の戦いとして、物語にもされているくらいなんだって。

(二度とそんなのが出ないことを願うわ……)

 それに比べると今回の中型はかわいいものだろうけど、これでも年に出現は一、二度の十分危険なサイズ。周囲の誰の顔を見ても、余裕が見られないのはそのせいか。本当に場違いな場所に来てしまった。

 しかしアルベール様だけはいつも通り、涼しい顔で参加者たちの不安を受け止めている。
 こういうところが、若くして皆からの信頼を得られた由縁(ゆえん)なのだろう。
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