極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「今年最大規模の作戦になるかもしれないが、これだけの聖女に聖騎士と兵士たち、備えは十分だ。皆が一丸となれば、王国の平和は必ずや守られる。心配はいらない、ここにいる者たちは全て支え合う仲間だからね。苦しい時にも手を取り合い、全力でこの戦いを乗り越えよう!」
「「おうっ!」」

 芯の通った響きのいい声で鼓舞され、全体の士気が目に見えて上がる。
 作戦決行は明日の正午……それまでは待機時間で、各自準備を怠らないよう厳命され、その後は解散の運びとなった。

 私たちは指揮を執るアルベール様とマール様を残し外に出ていく。

(私もポピアと合流して、周囲の地形を見回っておくかな)

 付近には、東にちょっとした森があるくらいで、後は大体赤土に覆われた大地ばかり。この見晴らしのよさなら、魔物がどのあたりに現れたって気付けるだろう。

 あっ……あの岩の上なんて、やつらがどこから出現してどんな行動を取るのか、観察するにはちょうど良さそう。

(…………?)

 岩によじ登っていると、不意に視線を感じた気がした。
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