極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
(うっ……あれは、なに⁉)
ぞっ――と背中が粟立つこの感じはなんだ。
殺意の籠った攻撃だからというわけではなく、普段なら白く光り輝く聖力が黒いものと混じり合い、本来の輝きを濁らせてしまっている。
ただごとではない力の源が、彼女の鎖骨の辺りから流れ出しているのを見た。
そこに光るのは妙な痕。生地の下からうっすらと明滅する、卍を逆さにしたような砕け十字。
痛めつけられる中、メナという女の言葉が妙にはっきりと耳に届く。
「魔女が力を引き出すための石、ダスクムーン。どうして君がそんなものを持っていたのか知らないけど……。彼女は、君から奪ったあれの囁きに取り込まれ、自らの内なる欲望を解放させてしまったのさ」
ある記憶が、唐突に頭を刺す。そうだ、先日私はラトラさんの肩にも同じものを見なかったか――。
多くの情報が唐突に流れ込んで整理できずにいる私を嘲笑い、アンジェリカが宣言した。
「魔女ども! やつは私が直々に処刑するわ……捕えて目の前に引きずり出せ!」
ぞっ――と背中が粟立つこの感じはなんだ。
殺意の籠った攻撃だからというわけではなく、普段なら白く光り輝く聖力が黒いものと混じり合い、本来の輝きを濁らせてしまっている。
ただごとではない力の源が、彼女の鎖骨の辺りから流れ出しているのを見た。
そこに光るのは妙な痕。生地の下からうっすらと明滅する、卍を逆さにしたような砕け十字。
痛めつけられる中、メナという女の言葉が妙にはっきりと耳に届く。
「魔女が力を引き出すための石、ダスクムーン。どうして君がそんなものを持っていたのか知らないけど……。彼女は、君から奪ったあれの囁きに取り込まれ、自らの内なる欲望を解放させてしまったのさ」
ある記憶が、唐突に頭を刺す。そうだ、先日私はラトラさんの肩にも同じものを見なかったか――。
多くの情報が唐突に流れ込んで整理できずにいる私を嘲笑い、アンジェリカが宣言した。
「魔女ども! やつは私が直々に処刑するわ……捕えて目の前に引きずり出せ!」