極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「ひ――!」

 アンジェリカの瞳が白目に変わり、喉から悲鳴が迸る。

 ――だが。

 それは寸前でピタリと止まった。なぜか。

「――シーリ、無事か!」

 私の身を案じる、優しい声。

 その主は、道なき道を突っ切ったのか。草木をはりつけ乱れた必死の姿で駆けつけ――この身体を後ろから抱きしめ、制止してくれていた。

「君は、そんなことをしなくていい」

 見上げると……違う場所で戦っているはずのアルベール様の姿が、そこにはあった。
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