極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
『失われた情報を、私たちで補填する?』
『グッド。御明察よ』

 問いかけにそう答えると、老女は指を立ててウインクし、私の思い付きを肯定してくれた。話を続けようとしたが、そこで口を止める。

『……ふふ、ただの入れ物になった私がこれ以上口出しするのも野暮だわね。さあ、そろそろ戻りなさい……手遅れになる前に』
『で、でも……』

 もう少しだけ話をしていたい。
 そんな風に思ったのは、なんとなく彼女と話せるのが、これで最後のような気がしたから。

 だけど、いつまでもここにいられないのも確かなのだ。
 せめて――。

『あの……私、シーリって言うんです。せっかく知り合えたんだし、原初の聖女様……あなたのお名前を教えてくれませんか?』
『原初の……? なぁにそれ!』
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