極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「よく来てくれました、私の命を救ってくれた新たな聖女たちよ。私こそ、あなたたちが身を粉にして奔走してくれたことを、大いに感謝させていただかなければね。さあ、私たちの隣に……ここに来た皆さんも、その役目を担ったのがどんな素晴らしい聖女たちか、楽しみでここに来たのだから」
「うむうむ、その通りじゃ。新たに国を背負うに足るそなたたちの姿を、よく皆の者にみせてやってくれい」

 デュリス殿下の父とは思えない恰幅の良い国王陛下も、優しく私たちを来場者に紹介してくれる。

 世界書が壊れかけていた件についてはもちろん秘密だし……この国を背負うだなんておこがましいにも程があるけど……。
 今回こうして私たちが来ているのは忙しいルイーゼ様たちの名代でもあるのだ。聖女会の代表として、そのお言葉はありがたく受け取っておかなければ。

 皆さんに小さく手を振ると「素晴らしい働きでしたね!」「よくやった!」とお褒めの言葉をたくさんいただけた。
 他にも二、三挨拶の言葉があり、華やかな音楽と共に宴が始まる――。



 私たちはそのまま軽い食事をいただきながら、しばらくの間聖王国中から馳せ参じた大勢の臣下から祝いの言葉を受ける国王夫妻の姿を見守っていた。揺るがぬ権力のおかげもあるのだろうけど、やはり彼らの人望はとても篤い様子。回復した王妃の顔を見て思わず涙ぐんでしまう人も多くいた。
< 396 / 840 >

この作品をシェア

pagetop