極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「すごい人気ですね、王妃様ったら」
「そうだろう。母上は聖女時代に精力的に聖王国の街々を回り、多くの人々を助けたのだ。不治の病で死にかけた患者の時を止め、遠く離れた異国の医者の元へと連れて行ったり……聖力を利用して民を虐げた悪党どもをひとりで懲らしめたり。封印の聖女といえば、十数年前はどこの街でも名前が知られていたんだぞ」
「よく知ってるじゃないか。その頃デュリスはまだ生まれていなかっただろうに」
「う、うるさいな。城の者が話しているのを聞いたのだ」
アルベール様の温かい視線に、デュリス殿下は頬を赤くしへそを曲げた。きっと、王妃様のことが大好きで、小さい頃城の人たちに話をせがんで回ったんだろうなぁ。想像すると微笑ましい限り。
「お前こそ、任務終わりは決まって大聖殿に向かっていたと聞いたぞ。どうせいい年こいて、母上が恋しくて顔を見に行っていたんだろう?」
「まあ、心配だったことは否定はしないけどね……。デュリスこそ、王宮を抜け出しては母上の下で泣きに行ってただろ? 僕がどれだけ陛下に頼まれて城を抜け出したお前を迎えに行かされたか……」
「だ、黙れ! 泣いたことなどないっ!」
「それぐらいにしておきなさい。女の子たちが呆れているわよ」
「そうだろう。母上は聖女時代に精力的に聖王国の街々を回り、多くの人々を助けたのだ。不治の病で死にかけた患者の時を止め、遠く離れた異国の医者の元へと連れて行ったり……聖力を利用して民を虐げた悪党どもをひとりで懲らしめたり。封印の聖女といえば、十数年前はどこの街でも名前が知られていたんだぞ」
「よく知ってるじゃないか。その頃デュリスはまだ生まれていなかっただろうに」
「う、うるさいな。城の者が話しているのを聞いたのだ」
アルベール様の温かい視線に、デュリス殿下は頬を赤くしへそを曲げた。きっと、王妃様のことが大好きで、小さい頃城の人たちに話をせがんで回ったんだろうなぁ。想像すると微笑ましい限り。
「お前こそ、任務終わりは決まって大聖殿に向かっていたと聞いたぞ。どうせいい年こいて、母上が恋しくて顔を見に行っていたんだろう?」
「まあ、心配だったことは否定はしないけどね……。デュリスこそ、王宮を抜け出しては母上の下で泣きに行ってただろ? 僕がどれだけ陛下に頼まれて城を抜け出したお前を迎えに行かされたか……」
「だ、黙れ! 泣いたことなどないっ!」
「それぐらいにしておきなさい。女の子たちが呆れているわよ」