極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
◇幕間① 待ち侘びた聖女の訪れ(?視点)
聖王国ランシルエルトに名を馳せし、聖女たちを統括するための組織、聖女会。
その本拠地たる、国の中心部にある聖都シェノンには構えられた大聖殿にて……最上階の一室から、次々と敷地に踏み入る娘たちを眺める人物がいた。
あれらは、ほとんどが今期聖杖に認められてこの地を訪れることになった新たな聖女たち。来訪と同時に、新しい季節の訪れを知らせるように、開け放たれた窓から気持ちのいいそよ風が入り込んでくる。
「――来たわ」
美しい青髪をゆったりと後ろに流した美女が、真下に向けていた目を微かに見開く。
「あの、白い髪の子ね。間違いない。アルベール様はうまくやってくださったようね……。ありがとうマール、あなたの予言のおかげよ」
後ろでは、部屋の暗がりに隠れるようにして壁に背中を預けたもうひとり――緑ショートヘアの女性が静かに頷く。
「予言とは少々違うがな……誉め言葉と受け取ろう。だがなルイーゼ。確かにあの子の存在は、私の視たいくつかの可能性に、度々関わっていた。だが、それが聖王国に福音、あるいは災厄のどちらをもたらすのかは……まだ定まっていない」
「選択はあの子次第というわけね……。私たちもくれぐれ注視することといたしましょう。来たるべき、未来のために」
その本拠地たる、国の中心部にある聖都シェノンには構えられた大聖殿にて……最上階の一室から、次々と敷地に踏み入る娘たちを眺める人物がいた。
あれらは、ほとんどが今期聖杖に認められてこの地を訪れることになった新たな聖女たち。来訪と同時に、新しい季節の訪れを知らせるように、開け放たれた窓から気持ちのいいそよ風が入り込んでくる。
「――来たわ」
美しい青髪をゆったりと後ろに流した美女が、真下に向けていた目を微かに見開く。
「あの、白い髪の子ね。間違いない。アルベール様はうまくやってくださったようね……。ありがとうマール、あなたの予言のおかげよ」
後ろでは、部屋の暗がりに隠れるようにして壁に背中を預けたもうひとり――緑ショートヘアの女性が静かに頷く。
「予言とは少々違うがな……誉め言葉と受け取ろう。だがなルイーゼ。確かにあの子の存在は、私の視たいくつかの可能性に、度々関わっていた。だが、それが聖王国に福音、あるいは災厄のどちらをもたらすのかは……まだ定まっていない」
「選択はあの子次第というわけね……。私たちもくれぐれ注視することといたしましょう。来たるべき、未来のために」