極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 なんだか色んな感情の籠った歓声がわぁわぁと周囲を取り囲み、どんどん私の姿を確かめようと人垣が折り重なってくる。

「ごめ~ん、あたしが余計なこと言わなかったら……」
「話は後だ。姉さん、こっちの路地が空いてる!」
「こう言う時は……逃げるが一番だね!」

 リオンとアミが、素早く脇道を指示してくれ……。
 ほよんとした顔のロロを抱えると、すぐさまアルベール様が私の腕を取った。
 
「ああもうっ……アミ、リオン! また後で!」

 そこから先はとにかく教会兼孤児院までの道を全力ダッシュ。アルベール様に荷物を全部持ってもらったにせよ……そう体力のない私には、ロロを抱えてのマラソンはキツい。

 それでもなんとか、土地勘があったせいで観光客の追跡をふりきって、院へと続く見慣れた細道が見えて来た。
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