極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 顎をくいっとしゃくって建物の中に入っていくその仕草と、前と変わらぬ彼女の後姿に……なんというか、敵わないなって感じがして思わず笑ってしまった。どうやら、老女のしたたかさはまだまだ健在みたい。それでよかったと思う私は、甘いのかな。

「……ただいま」

 私は小さく帰郷の挨拶を口ずさむと、合流してきたふたりを含む皆と一緒に豪邸の中に入っていった。建物は変わっても、皆が居ることで変わらないその雰囲気にどこかほっとしながら。
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