極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 するとシスターはハッと、乾いた笑いのようなため息を吐き、手近にあった岩の上に腰掛けたまま思い出話をしてくれた。

「たいしたことは知らないさ……ただ、あまりにも必死だったからねぇ。あれは、しこたま吹雪く寒い日だったよ――」


 ……シスターによれば、その日彼女はあの教会で飲んだくれていたのだそうだ。
 商売が上手くいかず、別の街から逃げるようにして流れ着いたその場所は打ち捨てられていて、彼女のような社会のあぶれ者が身を寄せるにはうってつけだった。

「チッ……まあ当座のねぐらが見つかっただけましか」

 今は冬場、移動するのも厳しい。買い込んだ食糧を口にしながら暖炉の火に当たっていたところ……扉からノックの音がしたではないか。

(なんだってんだい。ったく、こんなひでえ雪の日に神様に拝みに来たってわけでもあるまい……)

 シスターは最初は無視を決め込んだ。
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