極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 そうだ……精悍な顔をした、でもとても優しい目付きをした人だった。お父さん――私は今まで彼がどこかで生きていると勝手に信じ込んでいた。

 でも……冷静に考えればそんなはずないんだ。彼はあの時、血が滴るほどの大傷を受けながら、必死の思いで私を……この赤ん坊を誰かに託そうとしていたのだから。

「う、う……ぁ」

 ごめんなさい……。そう言おうとしたのだが、言葉にならず私は両手を顔で覆う。
 私はこの人が亡くなったことも気にせず、何も知らずに……この場所で安穏と暮らさせてもらっていた。彼が命を懸けて私の生を繋いでくれた、その意味も考えずに。

 少しして背中に温かい掌が置かれ、しばらく悲しみに寄り添ってくれた。アルベール様だろう。
 おかげで、私は大きなショックを受け止めることができた。息を整え、溢れる涙を何度かに分けて拭った後……立ち上がり、シスター・ラミニに尋ねる。

「教えてください。私の……お父さんのこと」
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