極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 せっかく今夜は数カ月ぶりに女の子ふたりとベッドで一緒に寝てたのに(ちなみにリオンはお年頃なので拒否された)。
 幼子の体温を腕に抱え、隣ですやすやと寝息を立てるアミの頭を撫でていると、ようやく少し気持ちが落ち着いてくる。 

(なんで今さら、向こうでの家族のことなんか思い出すのよ)

 うんと小さい頃……施設に預けられた時の記憶が蘇ったんだろうけど。そんなものまで心の底に残っていたなんて、つくづく子供の記憶も侮れない。

(ふう……覚えておくことは自分で選べたらいいのに)

 なんだか目が冴えてすぐには寝付けそうになく、私は考え事を始めた。
 その中ですぐに頭に浮かんだのは、長期休暇の直前に出会った、あの人たちについて。

(魔女帝と……魔帝国軍団長、か……)


 ――王妃回復の宴の最中、いきなり私は自分の感情を制御できなくなり、泣いてしまった。
 軍団長のラエルさんを見た時に芽生えた……喜びと懐かしさの入り混じる、言い尽くせない想い。あれはいったい、なんだったのか。
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