極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
狭い洞窟をところどころ這って進んだりしたせいで着いた土を、お互いに払い合う。
「こんな長い抜け道、いつの時代に作ったんでしょう」
「さあね……。最後に魔帝国と戦争があったのが二百年以上前だというから、その後かな。内部が保たれているのは、おそらく奇跡や、魔法のおかげだ」
内部は剥き出しの土ではなく、赤レンガなどで補強されていた。戦争時にこうしたものが使われていたら、国境線は今と違う形になっていただろうね――アルベール様はそんな風に話すと、私たちがやってきた西の方角を見据えた。
他の人員を連れてくることもできたのだが、結局魔女帝たちの救出要員は、私とアルベール様だけとなった。そういう指示が魔女帝たちの方からあったことと……抜け穴がかなり狭く、多くの人を同行させられなかったことが原因だ。まあ、あまり大人数でこそこそすると人目に付くし、これでよかったのかもね。
「そういえば、私魔帝国についてほとんど知りません……教えてもらってもいいでしょうか?」
まだ太陽が目に眩しく、私はしきりに目を瞬かせアルベール様に尋ねかける。
周りに人の姿がないか警戒していた彼は、コンパスで方角を確かめ、目的地に向かいながら話し始めた。
「こんな長い抜け道、いつの時代に作ったんでしょう」
「さあね……。最後に魔帝国と戦争があったのが二百年以上前だというから、その後かな。内部が保たれているのは、おそらく奇跡や、魔法のおかげだ」
内部は剥き出しの土ではなく、赤レンガなどで補強されていた。戦争時にこうしたものが使われていたら、国境線は今と違う形になっていただろうね――アルベール様はそんな風に話すと、私たちがやってきた西の方角を見据えた。
他の人員を連れてくることもできたのだが、結局魔女帝たちの救出要員は、私とアルベール様だけとなった。そういう指示が魔女帝たちの方からあったことと……抜け穴がかなり狭く、多くの人を同行させられなかったことが原因だ。まあ、あまり大人数でこそこそすると人目に付くし、これでよかったのかもね。
「そういえば、私魔帝国についてほとんど知りません……教えてもらってもいいでしょうか?」
まだ太陽が目に眩しく、私はしきりに目を瞬かせアルベール様に尋ねかける。
周りに人の姿がないか警戒していた彼は、コンパスで方角を確かめ、目的地に向かいながら話し始めた。