極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「どこだっ――いないだと⁉ っひ……ああああっ⁉」

 紙に引火して上がった煙の中から悲鳴が上がる。
 その後、何かが叩きつけられるような重たく鈍い音がした。

 一方で、私はというと――……。

「…………ぷはっ、うまくいったぁ」

 少し離れた地面をもこもこと突き破り、ヒョコっと飛び出す。
 手には一本の白いパラソル。掲げて穴から這い出すと、私は金切声と共に消えたヴィーナの動向を見守った。
 しばらくして……。

「ぶはっ……げほっ、貴様、厄介な小細工をかましやがって! この卑怯者が!」

 噴煙が立ち昇る地面から、這い上がってきた彼女が暴言を喚き散らす。
 髪も立派な赤いドレスも、煤と土にまみれて、あちこち泥だらけ。
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