極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「よくよく考えないで突っ込むから、そういうことになるんじゃないですか」

 この紙製パラソル、実はドリルがわりだったのだ。さっき……私は目晦ましの建物を生み出すと同時にこれを生み出し地面を掘り返しにかかった。いくらか垂直に降りた後横道を掘ってさらに真上に脱出、ヴィーナが落とし穴に嵌まるのを待ったってわけ。
 きっと考えなしの彼女なら煙で前がよく見えない状況なら、簡単に引っ掛かってくれると思った。

「あらら、ずいぶん汚れちゃいましたね。そのドレス」
「チッ、こんなもの……」

 ヴィーナは苦々しい表情を浮かべていたが、すぐにそれを嘲りに変え、纏い火を強くする。ジュッと煙が立ち、彼女の被っていた土や泥が消えた。どうやら聖女服と同じくそういう力を弾く素材みたいね。

「ククッ、こんなお遊びでアタシをどうにかできると思わない方がいいよ。聖騎士並みの身体能力に、聖女としての膨大な聖力。このアタシを足止めはできても、倒せる奴なんていやしないのさ。あのルイーゼ以外にはね」
「…………」
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