極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「誰が……」

 ヴィーナの聖力の勢いが増し、私は顔の前を腕で覆う。聖女服とポピアのマントのおかげでかろうじて耐えていられるけど、これ以上近づいたらそれだけで肌が焼かれそうだ……。

「さあ、もうアタシから逃れることはできないよ! 目の届くところ全て、焦土に変えてやる!」

 彼女は上がったテンションそのままにこちらに手のひらを向け。

「これで……ネタは尽きたかな」
「――なっ⁉」

 放たれていた火炎は、確実に私を焼く軌道だったはず……にもかかわらず。
 
「……お前、一体何をしやがった⁉ 答えろ……」

 吸い込まれるようにして消失する。
 私はさっきと同じ場所に平然と立っている。
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