極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 くらったヴィーナも、人格が変わったように大人しくなっていたようだし……強すぎる効果のデメリットとして、こちらの精神力の消耗も激しい。

 使いどころは十分に見極めたいところだけど……でも手応えはあった。眠ったおかげで少し回復できたし、初実戦のおかげで緊張も解れてる。次はもっと上手くやれる――。

「なんにしろ……すごい力には違いないよ。自信を持っていい」
「そうだな……シーリならば、扱いを誤ることもないだろう。その力があれば、メナがどんな魔法を使おうと対抗できるはず。頼らせてもらうぞ」
「頑張ります……」

 元は他人の能力なので、こうストレートに褒められるとむずむずしちゃう。
 自慢するのもちょっと違う気がして、私は話題の転換を試みた。

「そ、それより、驚きましたね……こんなにも簡単に決着がつくなんて」

 指揮官であるヴィーナがこちらに捕まり、先鋒部隊が退却した後。
 後続の反乱軍が瓦解するまでにそう時間はかからなかった。
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