極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
◇
月映宮の開け放たれた大門を潜り、中に入り込む。
宮殿らしく華やかな内装がしばらく続くが、この区画はラエル兄さんの説明によれば、後付けで建造された場所のようだ。古代から残る月映宮の本体は、その中心にある。
「やはり……辺りには誰も抵抗してくる気配がないね。だが……」
「ああ……この先に、大きな魔力の集まりを感じる。総員、戦闘準備!」
「「オオッ!」」
この時のため連れて来た魔女と魔法騎士の精鋭たちが、私たちの後ろで声を上げた。戦意は十分。
彼らと共に最上層にある祈りの間という場所にたどり着き……メナを止める。
そんな中、魔女帝は……視線を下に落とし、ずっと何事かを考え込んでいる。
「あの……なにか不安でも?」
「……違和感を抱いておった。本気で我らを捕えようと思うならば、ヴィーナ頼りでなく、魔女含むもっと大規模な部隊をホルドキア領に寄こしてもよかったはず。なのに……それをよしとせず宮殿に魔女たちを集め、やつらは何を――」
月映宮の開け放たれた大門を潜り、中に入り込む。
宮殿らしく華やかな内装がしばらく続くが、この区画はラエル兄さんの説明によれば、後付けで建造された場所のようだ。古代から残る月映宮の本体は、その中心にある。
「やはり……辺りには誰も抵抗してくる気配がないね。だが……」
「ああ……この先に、大きな魔力の集まりを感じる。総員、戦闘準備!」
「「オオッ!」」
この時のため連れて来た魔女と魔法騎士の精鋭たちが、私たちの後ろで声を上げた。戦意は十分。
彼らと共に最上層にある祈りの間という場所にたどり着き……メナを止める。
そんな中、魔女帝は……視線を下に落とし、ずっと何事かを考え込んでいる。
「あの……なにか不安でも?」
「……違和感を抱いておった。本気で我らを捕えようと思うならば、ヴィーナ頼りでなく、魔女含むもっと大規模な部隊をホルドキア領に寄こしてもよかったはず。なのに……それをよしとせず宮殿に魔女たちを集め、やつらは何を――」