極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「待ってください!」

 呼び止める声に振り返る。
 すると……建物の陰に隠れていたか、十数名の集団が恐る恐る姿を現す。
 質素な衣服を身に纏い、どうにもやつれた暗い顔をしている人たち……。

 年齢層もばらばらだけど、その中のひとり……。見知った少女の姿を目にし、私は声を詰まらせた。

「ア、アンジェリカ……」



 そう……ここで再会することになったのは、私と元同期だった、ジーレット侯爵の娘アンジェリカ。

 その肌と髪からは、以前の輝くような艶は失われ、瞳から力も消えている。彼女と行動をともにする人たち、ということは――。
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