極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「今日はお部屋の確認して、明日必要なもの一緒に買いに行かない? シーリに聖都のいいお店、案内してあげる。あたし、穴場たくさん知ってるんだよ!」
「それじゃガイド料払わないとね」
「へっへー……じゃ代わりにランチはそっちの奢りってことで」

 ふたりしてニヤニヤ笑い合いながら、私たちは足取りを弾ませて講堂から飛び出す。廊下の窓から入り込む日差しが気持ちいい。

 明るい気持ちで、私は当面の目標を思い描いた。

(まずは聖都を自分の庭にしないとね。それと並行で、奇跡を練習して一刻も早く先輩たちに認めてもらおう。見習いを脱出したら、いずれは……)

 とりあえずは順風満帆に始まった聖女生活だけど、敵対しそうなアンジェリカのことが気掛かりだ。周りに迷惑を掛けないためにも、組織内での地位をちゃんと築いて、早く誰かの庇護を受けたい。
 いい先輩たちと、知り合えるといいんだけどな。

(早く一人前になって、アルベール様やリオン達を安心させないとね。やるぞ~)

 私はずっと、前の人生で自分だけの、未来に続く目的を探そうとしてた。
 それがここでなら果たせるのかも……そう思うと、自然と胸が高鳴り心が躍った。
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