極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う

◇幕間 罪を背負って(アルベール視点)

『……すべて、あんたのせいだ。あんたがいるから、オレと母上は……』

 自分とよく似た金髪の少年の声が、思い出の中で僕を糾弾する。

 そう。僕は生まれながらに…………罪を――。


「――アルベール団長!」

 声に(まぶた)を開く。
 気付いたら……馬車が聖都の門を潜っていた。
 珍しくうとうとしていたらしい。小窓の外に駆け寄ってきた若い門番が、律儀に大きな声で挨拶をしてくれる。

「此度の盗賊団の討伐任務、お疲れ様でした! 首尾はいかがでしたか」
「やあ、上々だ。君たちも毎日ご苦労様」

 ランシルエルト聖王国・聖騎士団団長アルベール・セイモア。
 それが僕の今の肩書と名前だ。敬礼を返すと速やかに馬車は通され、平和な聖都の街並みを進んでいく。この光景を見ると、無事戻れたことにいつもほっとする。
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