極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 だが、やつらはその様子にもまるで動揺しない。

「クカカッ……結局お前たちは神から力を賜れなかった聖女や魔女の下位互換。そんな者たちに我々をどうこうできるはずがない」
「シュルシュル……丸焼きにされるが、毒で溶かされるか好みの方を選ぶがいいぞ」

 獣じみた奇妙な笑声を発しながら迫る、二体の巨大な化け物。
 僕らといえば、まるで英雄譚の登場人物にでもなった気分だ。

 迫る絶体絶命。だが、それらを前に……僕らは不敵な笑みを返した。

「はは……なんだか楽しくなってきちゃったよ。なあ、僕たち言われっぱなしでいいと思うかい、ラエル」
「まったく思わんな。やつらの思い上がり、叩き潰してやるか」

 どうやら……僕と同じように、まだまだラエルも本気を出していなかったみたいだ。
 巨大な剣を大きく振り回して、魔女たちを威嚇する。
 ここは、片方をあしらいつつお手並み拝見といこうか――。
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