極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 こう見えて、さすがに両方ともさっきの戦闘の疲れは大きい。
 でも、ここでゆっくり休んでいるわけにもいかない……。
 メナの力は得体が知れない……シーリが誰かの力を必要とする場面も、きっとあるはず。

「シーリ、無事でいろよ!」
(く、僕の台詞を……)

 ラエルが走り出し、先に言いたいことを言われた僕も猛然と後を追う。

 でもよかった、ここにこいつがいてくれて……。
 古馴染みの仲間と減らず口を叩き合い、不安をやり過ごしながら僕たちは頂上へと至る階段を勢いよく駆け上がってゆく――。
< 688 / 840 >

この作品をシェア

pagetop