極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
半透明の障壁を生み出すと事もなく弾いてしまう。溢れた水が、後ろの階段室へと勢いよく流れ込んでいった。
「その程度? ルイーゼ……君は聖女としては至極優秀だったろうが、聖魔両方の力を手にした私らの間に割り入るには、いささか力不足だ。数年前にピークは過ぎ去り、少しずつ聖力も弱まってるんだろ? 引っ込んでいた方が苦い思いをしなくてすむよ?」
「一時は妹とまで思っていた子にそう言われるのは、辛いものがあるわね……。けれど、ティリシャ様が命を賭して王国を支えたように……例え衰えようが、強い意志で力を振り絞れば限界は越えられる。シーリが居てくれるなら、私は後先なんて考えなくていいのよ」
捨て石になることもためらわない……彼女のそんな信頼は私には嬉しくも重く。
そこを突くように、メナは薄く笑った。
「その頼みの聖女様は、うんともすんともいわないようだけどね。私はここで時が過ぎるのを待っていても一向に構わないけど……。せっかくだ、全てをやり直す前に少しこの力で遊んでおこうか」
メナが紫の表紙を開けば、頁は波打ちひとりでに空へと舞い出す。なのに中身は無尽蔵か尽きる気配は見せず、黒い翼を生やした蝙蝠となり代わり、弾丸のように襲来する。
「その程度? ルイーゼ……君は聖女としては至極優秀だったろうが、聖魔両方の力を手にした私らの間に割り入るには、いささか力不足だ。数年前にピークは過ぎ去り、少しずつ聖力も弱まってるんだろ? 引っ込んでいた方が苦い思いをしなくてすむよ?」
「一時は妹とまで思っていた子にそう言われるのは、辛いものがあるわね……。けれど、ティリシャ様が命を賭して王国を支えたように……例え衰えようが、強い意志で力を振り絞れば限界は越えられる。シーリが居てくれるなら、私は後先なんて考えなくていいのよ」
捨て石になることもためらわない……彼女のそんな信頼は私には嬉しくも重く。
そこを突くように、メナは薄く笑った。
「その頼みの聖女様は、うんともすんともいわないようだけどね。私はここで時が過ぎるのを待っていても一向に構わないけど……。せっかくだ、全てをやり直す前に少しこの力で遊んでおこうか」
メナが紫の表紙を開けば、頁は波打ちひとりでに空へと舞い出す。なのに中身は無尽蔵か尽きる気配は見せず、黒い翼を生やした蝙蝠となり代わり、弾丸のように襲来する。